PJBファクトリーからの最新情報その2をお届けします。
以前PJB10周年を記念してBriefcaseの限定モデルが開発中と案内させて頂きましたが、そのサンプルが進行していました。
モデル名はBriefcase Ultima(ブリーフケース・アルティマ)に決定。10周年を記念した限定モデルは木目の奇麗なエキゾチックウッドを使用した光沢仕上げ。一見して高級感に溢れた仕上がりです。
現状のBriefcaseとの違いは、見た目だけではなく、中身も別物です。まったくの新回路を採用し、従来の100Wから150Wにパワーアップ。背面には、パッシブラジエターを備え、Briefcaseの特徴である、ピュアな抜けのよい高域はそのままに、より中低域のが豊かになったトーンで、全体に押し出しの強いキャラクターになっています。
現状のBriefcaseでさえ、この小さなボックスから圧倒的に高音質の低音が再生されるのですが、新モデルでは、それを上回る低域の力強さ。誤解を恐れずに言うのならば、従来のBriefcaseがあまりにピュアサウンド過ぎて、一般的なベースアンプとして違和感を覚えるプレイヤーにとっては、この新モデルの方がベースアンプらしいサウンドで、心地よく聞こえる気がします。スラップでのググッと腹に来るトーンは、従来のBriefcaseには無かったものです。この辺りのトーンは、新しく追加されたパッシブラジエーターが如実に効いている感じがします。
フィルジョーンズによると、パワーを100Wから150Wの新パワーアンプにすることで、音に力強さとクリアさを持たせることができたとの事。言われてみれば、パワーも上がってますが、それ以上に音質の向上に注目させられました。
下記写真、右が新モデルのBriefcase Ultima、左は現状のBriefcaseです。見にくいですが、ハンドル部分にもプレートが配置され、ハンドル自身も高級感あるタイプが採用されています。
ボックスは上記のアッシュ系の材の他に、明るいメイプル材と
サンバーストに塗られたレースウッドがあります。
現場では、まだこのケースが出来たばかりで、アンプ部分も改良中。その状況でサウンドチェックの真っ最中でした。フィルジョーンズ氏本人がベースを弾きながら確認し、スタッフと共にまだまだ回路を調整してる段階。それでもかなり良いサウンドが聞かれたので、おそらくこの形で製品として完成するのは、秋から年末に掛けてだと思われます。最新情報は、また追ってお知らせしていきますので、ご期待下さい。